プロ2戦目はガオプラチャン・チュワタナ戦
なんちゅう名前しとんねん!
タイの2階級制覇王者という話でしたが、その凄さは謎…
小さくていかにも弱そうに見えてしまったが、多分強い相手だったと思われます。
突っ込んできたところに見事に左フックを合わせて、フラフラになり1Rで試合終了。
余裕の勝利。
プロ3戦目は日本ランキング1位佐野友樹戦
佐野選手は右ストレートが得意なハードパンチャーです。
17勝12KOというLフライ級にしては高いKO率を誇っていた選手。
一応はモンスターは挑戦者の立場ではありますが、ここはスターの階段を上るのであればKOで倒したい選手ではあります。
相変わらずの美しいフットワークで、しっかりと相手の攻撃はかわし、自分だけしっかりパンチを当てるという展開。
本当に打たれない綺麗なボクシングだな…
2Rに強烈な左フックを当ててダウンを奪い、もの凄いラッシュもかけてKO寸前まで追い込みましたが、佐野選手がなんとか逃げのびました。
やはり、決着は早い!と思いきや3Rに頭を殴ったときに右拳を痛めるアクシデントが起きてしまいました。
そこからはほぼ左一本しか出せませんでしたが、それでも圧倒し、4Rにまたダウンを奪います。
左のスリップカウンター!美しい…
こんな綺麗なスリップカウンター打てる選手がまだプロ3戦目ですと…おかしい!笑
ここからもワンサイドで、モンスターはまったく貰わずに左を当てていき10RにレフェリーストップのTKO勝ち。
一方的だったので、9Rに止めてもおかしくなかったですね。
勝利者インタビューも、もの凄く礼儀正しい。
相手に敬意を払い、観客にも感謝を忘れない…
人間的にも超一流ですな!好き。笑
その次は
日本タイトルマッチ!日本Lフライ王者田口良一戦
この田口良一さん、実はめちゃめちゃ強い相手。
なんと、井上尚弥戦のあとに世界を獲りまして7回防衛してIBFとの統一戦でも勝っているという凄さ!
過去1番の強敵だったのでは?
田口さんは、強くなれたのは井上尚弥選手のおかげだと言っております。
モンスターの強さを体感し、井上尚弥ほど強い相手は絶対にいないとの思いで今まで戦ってこれたので逃げずに戦って良かったと話しております。
やはり、逃げずに戦う選手が強くなるんですな!
試合を見てもあきらかに今までの相手とは違う…
世界レベル同士の戦いだということがすぐにわかりました。
田口選手も逃げずに前へ出てくる。
でも終始モンスターペース。
モンスターは左フックのカウンターが冴えてました。
中間距離では圧倒されてしまうので、田口選手はなんとか接近戦でクリンチしたりホールドしたりしてバックステップで逃げられないようにして当てていましたね。
モンスター相手に足を自由に使われてしまうと勝ち目がないので、大体の選手がとる方法ではあります。
ちょっとズルい感じですが、そうでもしないとモンスターには当てられませんので、しょうがない…
モンスターは判定では圧倒的に勝ってた状況でしたが、最後までKOを狙っていましたし、田口選手もKOしか勝つ道はなかったのでKOを狙ってましたので、判定決着でしたが白熱した名勝負でした。
ボクシングはKOだけじゃありません。内容が大事ですな。
というわけで、大差のモンスターの判定勝利。
レベルの高い戦いでした。
本当にモンスター相手にいい勝負をして、判定まで持ち込めたのはこの田口良一選手だけ。
勝利者インタビューでは『全然自分のボクシングが出来なかった、課題ばかりです』と語りました…凄いな。
実はこの2人、モンスターが高校卒業後に一回スパーしていて、当時日本ランキング1位だった田口さんがボコボコやられてたみたいです…
スパーで4Rの予定のところをボッコボコにされて3Rで終了。
それなのに、田口選手はよく試合受けましたね…
この頃のモンスターはとにかく試合では減量苦だったので、試合ではパワーがいまいちだったのですが、スパーだと減量がないから、もの凄かったみたいですね。
ヘッドギア付けようが、グローブがデカかろうが関係ないパワーだったみたいです。
やっぱり無理な減量はいけませんな。
最初からフライ級かSフライ級でいってれば、それこそ全KOでこれてたかもですね。