スーパーフライ級世界WBOタイトル初防衛戦 ワルリトパレナス戦
出ましたよー、ガードブレイクショットの衝撃!
拳を痛めて手術したので、少しブランクが空き1年ぶりの試合。
そのブランク期間に拳を使う練習は、ほとんど出来なかったのでフィジカル強化を徹底的にやったといいます。
それが功を奏してかわかりませんが、とんでもない衝撃がこの試合では待ってました。
24勝して21KOしているという、破壊力抜群の選手。
自信満々で『やっと世界王者になれる日が来た』と喜んでいたそうです。
並の王者相手なら、それも可能だったのでしょうが…
試合開始!
早速ガードの上から重いパンチを叩き込むモンスター、それを受けてニヤッと笑うパレナス。不気味な挑戦者だ…
戦いを楽しんでいる戦闘民族サイヤ人同士の戦いといった感じに見える。
しかし、後々のパレナスのインタビューなどを聞いてみると、かなりやせ我慢していたそうです。今までに受けた事ない重いパンチが凄いスピードで飛んでくるもんだから、驚いていたそうです。
『え!?何このパンチ!世界王者のパンチってこんな凄いレベルなの?むりむりむりむり』
って感じだったに違いない…
いやいや、世界王者みんながこんな化け物じゃないよ、モンスターだからだよ!
この最初のパンチ交換で勝ち目はないな…と悟ってしまったことでしょう。
拳を痛めていたので、フィジカルトレーニングを中心におこなってきたモンスターに、さらなるパワーが乗っかってきてしまったものだから、相手としたらたまったもんじゃありません…
2Rでいい左フックが入ったところで、パレナスがよろけたところにガードごとパンチをしてぶっ倒してダウン!
ええええ!!!😱😱
ガードしてたんですけど!ちゃんとガードしてたんですけども!!
パワーが漲りすぎだ。ナルバエス戦でもガードごと吹っ飛ばしてダウンさせていたけど、今回のはさらにパワーアップしている感じです。フィジカルトレーニング効果か…
興奮したアナウンサーがここで名言を出します。
『痛めていたはずのその拳、帰ってきたその証!』
韻を踏んだ、見事な実況!用意してたなこれ…
パレナスはそこから立ってきたものの、すぐに追い打ちをかけられ、またダウン。
リングを叩きつけて悔しがるパレナス。『やっと世界王者になれると思ったのに!』という悔しさが出ての行動だったそうです。
『痛めていないその拳、リングを叩きつけるほど悔しー!』
もうフラフラだったので試合続行不可能ということで、ここでレフェリーストップ。
初防衛戦を、またとんでもない衝撃を残したKO勝ちをしました。
Sフライ級防衛2戦目 デビッドカルモナ戦
WBOランキング1位、最強の挑戦者
3度目の世界挑戦で世界を目指すメキシカンのカルモナ!
カルモナはメキシカンには珍しい若干足を使うタイプ。でもやはりメキシカンらしくファイターではあります。
1Rはモンスターが圧倒、するもカルモナはパンチを外す技術もあるように見えるし、パンチ力もありそう。足もうまく使うし、体格もゴツく見える。
強敵には違いない!けど、早い決着になるかと予想される立ち上がりであったが、2Rに右ストレートで頭を叩いてしまい拳を痛めてしまう…
あら、やっちまった…
これがモンスターの最大の敵です😱
5Rでは超絶ラッシュをかけ決めにいくも、いつもの右の力強さはなく仕留めきれない。
6Rには足を止めて打ち合うものの、貰ってしまう場面が多発したので、この作戦はあまりオススメできませんね。
7Rにはまた距離を取りながらうまく戦う。いいね!
しかし、右を庇いながら左を使ってたものだから、左も痛めてしまった!きゃー😱
なにを使えばいいんですか?ボクシングで両手使えなくなっちゃったらどうすればいいんだ?足も頭も使っちゃいけないんだから、股の間にぶらさがってるモノを使うしかないか!(下ネタ)
8Rは手数も減り、ちょいと打たれたのでポイントは取られたかな。
右はボディにちょこっと使う程度。
10R11Rでは華麗なフットワークを見せ、ヒラリヒラリ攻撃をかわすモンスター。美しいね!
ジャブを的確に当てていき、ここぞというときにまとめにいく。
12Rではボディをガンガン叩きにいってダウンを奪いもうちょっとのところまで追い込みましたが、試合終了のゴングで判定までもつれ込みました。
具志堅用高さんは『WBOは止めないのね、ちょっちゅねー』と言って止めなかったレフェリーをバッシングしてました。笑
村田亮太さんも止めなかったのは疑問だ!とおっしゃってました。
確かに止めたほうがいいように見えましたが、最終ラウンドだったし難しい判断ですな。
11Rであれがあったら止めていたでしょうね。
しかし、モンスターにとって12Rでの判定勝利は初めての経験。私はKO勝ちこそ逃したものの貴重な試合がみられて面白かったです。
いつもは剛腕で倒してしまうものの、この試合では足を使う華麗なボクシングも見れましたし、ある意味KO勝ちよりも楽しめたかも!
もちろん判定では大差の3-0での勝利。