出た、オマールナルバエス!略してオマナル!(誰も略してない)
159戦KO負けどころか、ダウン経験すらない超人レジェンド王者。
世界タイトル防衛回数は、なんと27回!もはや防衛しかしてない!デビュー戦から防衛戦やってたに違いない(それはない)
この試合の見どころはなんといってもゲスト解説が香川照之さんということ!笑
『おおお!』とか合いの手を入れてくれる盛り上げ役として重宝しますな。好き嫌い分かれるところだと思いますが、私は香川照之さんは好き。
この試合は香川さんが興奮しすぎて死んじゃうんじゃないかと心配しました。😅
そのくらい衝撃度が高い一戦でした。
この一戦は去年の井上尚弥ヒストリーの#2でやりましたが、今回の2021versionでもガッツリやらせていただきますよ!
モンスターは減量苦から解放されたいため、階級アップをして2階級制覇を目論んでいたところ、一階級上のフライ級の選手で手頃な相手が見つからず、なかなか対戦相手が決まらなかったところ、スーパーフライ級のオマールナルバエスならオッケーみたいよ!とのこと。
同じジムの選手ができなくなったとのことで、ナルバエスが『じゃあ、俺がやるよ!』といったら『どうぞ、どうぞ』という感じでナルバエスに。
2階級上げるのもかなりの冒険なのに、相手がそんな世界のレジェンド王者なんて…と思ったのですが、モンスターは『やりたい!』と即答だったそうな。さすがモンスター…
ナルバエスは世界が認めるレジェンド王者。もちろんナルバエスも自分がライトフライ級から2階級一気に上げてきたジャパニーズに負けるわけなんてないと思っていました。
ナルバエス級のレジェンドチャンピオンならまぁ、そう思いますよね。
あのドネアでさえ、バンタム級で戦ってダウンすら奪えなかった鉄壁の選手。
『ジャパンに観光したかったから、いい機会だねー、家族も連れて行ってジャパン観光だー!』的なノリで家族連れで日本へ来る。
観光ついでに世間知らずのジャパニーズを軽く捻っちゃいますか、俺が負けるわけないしね。的な感じで家族も『パパが負けるわけない』と思っていた感じで自信満々でしたね。
もう一度言います、オマールナルバエスという男は159戦プロアマ通じてダウンすらなしのスーパーを通り越したレジェンド王者です。
防衛記録は27回!日本の具志堅用高さんの記録を倍以上うわ回っている化け物です。
この試合はモンスターと世界のレジェンドとの一戦🔥
香川照之さんも『あのナルバエスが日本に来ているなんて…』と興奮しまくり。
スーパーフライ級世界WBO世界タイトルマッチ オマールナルバエス戦開始
世界最速8戦目で2階級制覇に挑戦
さぁ、試合が始まってみると…
ナルバエスが開始30秒でダウン!えええええ!!!😱
159戦ダウンなしのレジェンド王者が開始30秒でダウン!?ウソだろ!?😱
右ストレートがおでこらへんに入ってフラついたところをガードふっ飛ばしてのダウンでした。凄すぎ…
今までのライトフライ級は減量がキツすぎて、本来のパワーが出せてなかったんですよねぇ。
減量苦から解放された井上尚弥は、まさしく本当のモンスターと化しました。
また数十秒後に、左フックがかすっただけでダウン!強すぎる…
1Rから窮地に追い込まれたナルバエスは、そこからサバイバルモードで逃げ一辺倒になり、なんとか1Rは逃げのびました。
コーナーに戻ったナルバエスは
『あいつのパンチヤバすぎだぞ…聞いてないぞ!こんなに強いなんて』
セコンド『でもやるしかないだろ!ぶっ倒してこい』
ナルバエス『無理だよ、怪物だよあのボーイは!お前が行け』
セコンド『お前が行けはおかしいだろ!ゴングが鳴った後に選手が行かないでセコンドが出ていったら、おかしすぎるだろがい!』
というような、ケンカになったと思われる(勝手な想像)
2Rは無事セコンドではなく、ナルバエスが出てきた(当たり前)。
とにかくパンチの重さが違いすぎました、素人目でも完全にわかるほど。
ナルバエスのパンチがポスポスというのに対して、モンスターのパンチはドスンドスン!という感じで、ガードの上からでもナルバエスが毎回吹っ飛ばされていて、効きまくっている。
3階級どころか5階級は上なんじゃないかというくらいのパワーの違い。勝てるわけない…
この違いすぎるパワー差で圧倒する試合展開はドネア対シドレンコ戦を思い出しました。
しかも、モンスターの場合はパワーだけではありませんし。
1分すぎあたりくらいでモンスターの得意パンチのスウェーしながらの左フックが見事に決まり、またもやダウン。
軽く振っただけに見えましたが、しっかり効いていましたね。
このパンチはめちゃくちゃ高度なカウンターなので、ナルバエスもビビったでしょうね。
立ち上がるナルバエス。
そこから上下にしっかり打ち分けて、ボディを利かせましたね。
右ストレートボディも強烈でしたが、なんといっても左ボディ!
モンスターの得意パンチのレバーブローショットが炸裂しましたね。
単発ではなく、コンビネーションの中に強烈レバーブローを打ち込んでいくのは見事でした。というより、モンスターしか打てないんじゃないか?
一回は耐えたナルバエスでしたが、2回目のレバーブローショットで堪らずダウン!
2Rで、もう4回目のダウンですよ。あの159戦ダウン経験なしのレジェンド王者のナルバエスが…
もう、心も体もボロボロになったナルバエスは戦う意志をみせずにテンカウントKO勝利!
見事、8戦目で世界2階級制覇の偉業を成し遂げました。
喜ぶを爆発させるモンスターと大橋ジム陣営。
ナルバエスの子供が泣いてしまった…強いパパが負けるなんて、一切思っていなかったんでしょう。
実況の人が『将来、井上尚弥にこの子どもが挑戦してくるかもしれませんね』と言いました。それもまた胸熱な展開ですな。
なにやら詰め寄ってくるナルバエス陣営。なんだ?
『ウチのチャンプがこんなに効かされるわけがない!ナルバエスさんだそ!鉛をグローブに仕込んでるだろ』とクレームをつけてきました。
これは光栄と言うべきか…159戦効かされたことのなかったナルバエスが今まで受けてきた中で、信じられないようなパンチだったのでしょう。
もちろん、仕掛けなんてないことを確認したナルバエス陣営は『グレート!ニューチャンプ』『君は偉大な世界的スーパーチャンピオンになる!』と言ってくれました。
今現在まさにそうなってますし、今後もっと凄くなるでしょう。
試合後のナルバエスのコメント『井上尚弥は歴史的なチャンピオンになる』
『これまでの全キャリアで食らったパンチよりも深いダメージを井上との2ラウンドで被ってしまった』
『私のコンディションは良かったし、調整もきちんとしていたが、1ラウンドの一発目から効いてしまい、パンチ力に驚いた!本当に超ストロングなパンチだった。もっと上の階級のパンチ力だったし、パンチが速過ぎて見えなかった。気力ではなく体が限界だった。井上はノニトドネアよりも強かった。私を負かし、驚かせた。彼はまだ21歳。大きな未来が待っている。歴史的なチャンピオンになれると思う』
159戦の全キャリアの総合のダメージよりも、この2Rのダメージのほうが上…
パンチが重すぎる上に、速すぎて見えなかった!😱
このレジェンド王者がここまで言うのだから、それほどの衝撃だったのでしょうね。
この試合の衝撃の代償として拳を痛めてしまう…
しかし、パンチ力が凄すぎて拳を痛めました…ライトフライ級からスーパーフライ級に上げて、伝説のスーパーモンスターの力が目覚め、急にパンチ力が上がりすぎたために拳が付いていけませんでした。
そのため、拳の治療に時間がかかり、約1年のブランクを空けることになってしまいます。
スーパーフライ級では、相手よりも拳の怪我が脅威の敵となっていってしまいます。
モンスターパパが『努力は才能に勝る』に書いてあったことですが、スーパーフライ級に上げてからはミットを持っている手の衝撃が全然違ったといいます。
芯にくる重みが出てきてミットを持ってられなかったそうな。
そりゃあ、こんな勝ち方をするはずですね。
この試合の香川照之さん語録
一瞬で見切って打ち込みましたからな!
最も意外な勝利です、最も偉大な勝利かもしれません。
35年ボクシング見てきましたけど、子供のように興奮しています。
マイクタイソンがダグラスに負けたときくらいの衝撃。
ダウンのフルコース
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