ニコニコのフェイスオフ
ドネアはロドリゲス戦後にリングに上がってきました。
その時にはドネアは決勝進出してましたので、モンスターと戦うことは決定していたのでさが、お互い終始ニコニコでしたね。
フェイスオフでも記者たちは睨み合っている絵が欲しいのに、2人ともニコニコ☺️
お互いがリスペクトし合っていて、気持ちがいい。
けど、そんな尊敬し合っている人と戦わなきゃいけないのは、やはりボクシングは酷なスポーツですな。
お互い尊敬し合ってるけど、お互い戦いたいと言ってましたね。この辺の心境というのは、私にはわかりませんが、どう言った感覚なんでしょうね。興味があります。
モンスターをあわや、KOまで追い込んだ男
ドネアは1番モンスターを苦しめた選手ですね。その次が田口良一さんですけど、あわやモンスターがKO負けというところまで追い詰めたのはドネアだけです。
モンスターが苦戦したのは右眼を怪我したからだ!という主張をよく見かけますが、その怪我を負わせたのはドネアなので…
試合前にモンスターの控え室に誰かが入ってきて、ボカンと殴ってモンスターが怪我をしていたなら、それはモンスターが試合前に怪我してたから苦戦したんだ!という話で合ってますが、モンスターの怪我の原因はドネア得意の左フックがモロに的中したからです。
それも偶然的中したのではなく、ドネアはしっかりと作戦を立てて狙って当てました。
さすが5階級制覇王者のレジェンド、ドネア!
モンスターには、まぐれでも当たらないんですよ。
ドネアの左フック
左フックバカことドネア。ドネアの最高の得意パンチですね。
相手の右に左フックを合わせるなんてことは危険すぎるので、誰もやったことはないのですが、ドネアがそれをやってバッタバッタとKOの山を築いたので、多くの人が真似をする現象に至りました。
モンスターも左フックのカウンターは大の得意パンチですね。
モンスターは相手の攻撃を避けながらのカウンターですが、ドネアは自分はくらいながら相手に大ダメージを与えるカウンターですので、少し質が違いますね。
どちらが良いというわけではなく、どちらも良さがありますので、どちらのカウンターも私はめちゃめちゃ好きです。
モンスターのカウンターは上手くて唸る感じですが、ドネアのは派手さがあって発狂するカウンターですね。
ドネアの話はドネアヒストリーでやってますので、ぜひそちらの方を見てください。楽しいですよ〜。
WBSS決勝戦、井上尚弥vsノニトドネア戦 試合開始
モンスターの動きがとにかくキレキレでした!本人もこの日は絶好調だったと語っておりました。
スピードが速くてパンチもキレている感じ。この試合も早期決着だろうな!と完全に思いましたよね。
しかし…2Rの終盤あたりにドネアの左フックが炸裂しました!キャー😱!
なんで、この左フックが当たってしまったのか?
ドネアは逃げずに向かってきました。さすがレジェンドボクサーでモンスター攻略がわかってらっしゃる。モンスターに勝つには接近戦しか勝機はありません。
自分が3、4発くらいながらでも1発を当てていく!という作戦でしか、モンスターに当てることは絶対に不可能だからです。
多くのボクサーの場合はスピードも当てる技術もパンチ力も劣ることが多いので、この作戦をとったところで負ける可能性のほうが全然高いですが、ドネアの場合は少し違います。
ドネアの左フックというのは、とにかく殺傷能力が半端じゃありません。
1発くらえばそこでジ・アルフィーならぬジ・エンドです。
この日のドネアは接近戦では左フックをボディに持っていってました。ですので、ドネアが左フックを繰り出す時はボディ!というのがモンスターの意識に刷り込まれました。
そして、2Rの2分過ぎあたりにドネアが接近戦からコンパクトに振り抜いた左フックがモンスターに直撃しました!
あの軌道のパンチは確実に練習してきたものですね…
明らかにボディに飛んできそうなところから、顔面のほうへと飛んできました!
布石を撒きまくってからのあのパンチですから、まぐれで当たったパンチではありません。
このパンチでモンスターは眼窩底骨折と鼻骨骨折の重傷を負いました。瞼の裂傷もあり、いつ試合を止められてもおかしくなくなってしまいました。大ピンチです。
モンスターは、これまでのキャリアでクリーンヒットを1度ももらったことがないので、骨折も裂傷も初めての経験です。
調子が良すぎたのも原因か?
このパンチをくらった原因はモンスターの調子が良すぎたせいもあるかもしれません。
WOWOWに出演した時に、この日は絶好調だったので、接近戦を選択し、すぐに倒しに行こう!と思ったところ、くらってしまいました。
調子が良すぎたが故に、少し油断してしまったのかもしれません。
確実に有効打でのカットですので、試合を止められたらそこでモンスターの負けが確定します。
ですので、当然ドネアが傷を狙ってくるもんだと思いましたが、全然狙ってきません。
傷を狙いにいかないドネア
ドネアが傷を狙いにきていたら危なかったですが、ドネアはあえて狙いにいきませんでした。
試合後のドネアのインタビューでは『私は用意していたプランを実行していただけです、傷を汚く狙うプランなど用意してなかったので、そんなことはしないのは当然だった』と語りました。
傷を狙いにいくのは別に汚いことではありません。プロとして勝つために当然のことです。
しかしドネアはそれをしませんでした。
カッコ良すぎ!😆ドネア好き🥰
ドネアも万全に仕上げてきてましたね、体があきらかに大きかったです。
計量からリカバリーして9キロくらい戻してきたこともあるので、そのリカバリー率のアドバンテージは大きいかと思います。ドネアの大きな武器のひとつですね。
判定狙いに切り替えた
ドネアがずっと二重に見えていたそうな。
これはドネアが分身の術を使ったわけではなく、怪我の影響です。(んなこたぁわかっとるわ)
いつもは何があってもKOを狙いにいくモンスターですが、右眼を負傷したことで判定狙いに切り替えました。
極力、近距離で打ち合わずにフットワーク中心のボクシングです。
これをやっていればいつも簡単に勝てるのですが、ファンのためにいつもは打たれてもいいからKOを狙いにいくんですけど、今回ばっかりは危険がいっぱいですので、そこまでのリスクは冒せません。良い決断だと思います。
なので足を使ってポイントを取りにいきますが、3、4Rあたりはそんなに上手くいってなかったかと思います。慣れが必要ですからね。
ドネアvsリゴンドー戦を思い出し…
右眼を隠して戦うモンスター
これはドネアがリゴンドー戦で眼を負傷したときに隠しながら戦っていたのを思い出したからやったとか…
ドネアvsリゴンドー戦を思い出し、同じ状況になり、その作戦をドネアとの戦いで使うことになるとは…
4Rまでは、ポイントはほぼ互角だと思われます。
1Rはモンスター、2Rはドネア
3R 4Rは互角。
5Rでクリーンヒットをぶちかます
5Rはあきらかにモンスターのラウンド!足を使ってドネアの攻撃をいなしながら、的確にクリーンヒットを当てていきます。
片目だけで戦うのが慣れてきた感じですかね。
そして残り30秒くらいのところで右ストレートがドネアにクリーンヒット!
膝がガクンと落ちましたので、かなり効いた感じ。
追い詰めにいきますが、ドネアはそれでも左フックのカウンターを狙ってきます!
本当にあの左フックは厄介ですね🥲
決めにいくにもとんでもない威力の左フックがあると思うと決めきれません。
防御にも使えるドネアの左フック!
そして、時間もなかったこともあり、KOしきれませんでした。
6Rは決めにいくかと思いましたが、モンスターいわく休むラウンドにしたとのこと。
右眼の回復を図ったみたいですね。
休みながらも的確に多く当てたモンスターのラウンド。
7Rもモンスターかな?ドネアでもおかしくはない。
脚も攣っているようですが、それを感じさせないモンスター。
8Rは出血が酷くなり、かなりパンチをもらいましたね…ドネアのラウンド
9Rにドネアの右ストレートがクリーンヒット
9RはあわやKO負けか!?というくらいのクリーンヒットをもらいスーパー焦りましたね…
モンスターの膝がガクンと落ちました!
あんな場面みたことないので、ビビりましたね🥲
しかし、ドネアはあまりアグレッシブに攻めに来ずに最大の勝機を逃した感じです。
決めに行くときでも、大砲の左フックのカウンター狙い!
いつも左フックで相手を沈めているので、あまり普通に詰めにいくのは得意ではないドネア…
今までの成功体験から、またしてもそれを狙ってしまったのがいけませんでしたね。
ちゃんと詰めにいってもモンスターを倒すのは厳しかったとは思いますが、あそこは行くべきでした。
ドネアも試合後、あそこは行くべきだったと反省してましたね。
でもやはり、褒めるべきはモンスターです。あれだけのピンチの場面なんて今まで経験ないのに、よくあれだけ冷静に対処しました!
10Rからモンスターが覚醒
完全に片目だけで戦うのが慣れてきましたね!9Rのダメージも残ってないようです。
10Rの終盤では今まで一切見せてこなかった左ボディショットをみせてきました!
なぜ使わなかったんだ?といいますと、左フックを警戒してボディはあまり出さなかったみたいです。ボディ打つとどうしても自分の顔が空きますからね。
11Rでドネアがダウン!
キターー*\(^o^)/* ドネアが左ボディのレバーブローショットをくらってダウンです!
尚弥コールが巻き起こったところで、でましたね!
ドネアがくらった瞬間に背中向けて走って逃げたので、追い打ちがかけられませんでした…
邪魔したレフェリーが悪い!とも取れなくはないですが、背中向けている相手に攻撃するのは反則なので判断が難しいところですね…
ボクシングのルールの見直すポイントかなぁ、と私は思っておりますが。
とにかく、背中を向けて走って逃げたドネアを追いかけたものの、レフェリーが遮り、ドネアが膝をついてダウンした。という流れです。
そこからカウントが始まったのですが、カウントはしっかり10まで数えてますね…
私はてっきりKO勝ちしたかと思ったのですが、試合は続きました。
なんなんだあのレフェリーは!笑
まぁ、ドネアはダウンしなくても耐えられたんだけど、すぐに追い打ちをかけられると本当に試合が決まってしまうと思ったので、休むために自らダウンしたみたいですので、あそこで10カウントになるわけはなかったわけですが。
立ったドネアにモンスターが倒しにいくものの、ドネアの鋭い左フックが飛んでくる…
やはり、ドネア相手に倒しにいくのはリスクがあります。
ドネアの左フックがヒットしたところで、モンスターは強めの追撃をやめた感じですね。
無理して倒しにいくのはやめましたが、判定狙いに切り替えていたわけですから問題ありません。
いや〜、ドネアもやっぱりしぶとい…
ふつうレバーブローショットをくらってダウンした選手が逃げ切れることはあまりないのですが、ドネアはかなり効いている中、1発に賭けてカウンター狙ってくるし、やっぱ凄いです。
11R終了後には真吾さんから『無理に倒しに行かなくていい!』と言われていましたね。
12RもモンスターはKOで倒したい気持ち満々みたいでしたが、グッと堪えている感じでした。
そこまで至近距離では戦わず中間距離から的確に当てていく。
悔しい…だが、それでいい!
というわけで、12Rもモンスターがポイントを確実に取ったと思われます。
私の個人的な採点
- 1R モンスター
- 2R ドネア
- 3.4R 互角
- 5.6.7R モンスター
- 8.9R ドネア
- 10.11.12R モンスター
116 111
公式採点
118-109 116-111 114-113
というわけで、3-0でモンスターが勝ちました!
最後の3Rを取ったのがデカかったですね。(しかもダウン付き)
めでたくWBSS優勝!アリトロフィーを手にしました。(重そう…)
今までは圧倒的なKO勝ちをし続けてきたので、この苦戦を経験しての勝利は5試合分以上の価値があったと思います。
アリトロフィーをドネアに貸す
ドネアは必ず優勝してトロフィーを持ち帰る!と子供に約束してしまいました。
なので、ドネアがトロフィーを貸してほしいと申し出たところ、モンスターは快く承諾したとのこと。
拳で語り合った友情、素晴らしい!