井上尚弥選手とWBSSバンタム級最強トーナメント決勝で死闘を繰り広げたノニトドネア選手の戦歴戦績歴史を解説していきます。
ノニトドネアNonito Donaire フィリピンの閃光The Filipino Flash
プロ戦績46戦40勝26KO6敗 身長170cm リーチ174cm
左利きの右構えオーソドックススタイル
一撃必殺の左フックカウンターを武器に様々なアップセットを起こし、強豪の王者たちを眠らせてきました。
日本では5階級制覇チャンピオン、世界基準でいうと4階級制覇チャンピオン
スーパーフライ級ではWBAの暫定王者にしかなっていないので、バンタム級でWBCのチャンピオンになったあとに、階級をおとしてスーパーフライ級のベルトを獲りにいく予定だと言われています。
ドネアのボクシングで成功していくサクセスストーリーはまさに漫画そのもの
幼少期、気弱で病弱で自殺を考えるほどのいじめを受けていたドネア、現状を打破しようと兄のグレンドネアがやっていたボクシングを始める
『オレお兄ちゃんみたいに強くなる!』
11歳でフィリピンからアメリカのカリフォルニアに拠点を移し、アメリカでアマチュアのキャリアを積むことになる
才能があったドネア、アマチュアでも非常に優秀でナショナルジュニアオリンピックで優勝を収め、17歳でUSAナショナルトーナメント優勝している。すごいな。
アメリカの名門大学から奨学金ありのオファーを受けるが、はやく稼げるようになりたいとの思いからプロの道へと向かいます。
18歳でフライ級でプロデビュー、約1年半で東洋太平洋王者になる、すごい!
22歳で北米のタイトルを獲っております。
というわけで、さぁお待たせいたしました!ドネアといったらこの試合ダルチニアン戦!
IBF.IBO世界フライ級チャンピオン、ダルチニアンに挑戦
この頃のダルニチアンは非常に評価の高いチャンピオンで、この選手が負けるところは想像できないと言われるほどの強いチャンピオンでした。
そのチャンピオンに挑戦しようというのだから、ドネアが勝つなんて思っていた人はほぼいない状態ですよ。
強い王者に挑戦!ってこと以上に一つドラマが乗っかっておりまして、ドネアのお兄さんのグレンドネアがこのダルニチアンに挑戦して負けている、ということでお兄さんの敵討ちというストーリーもあるということで胸熱ですわね!
というわけで、もちろんグレンドネアさんもこの試合は見に来ております。
インタビューもされてました。
この試合が始まってみると一方的なドネアペース、完璧不利と言われている選手とは全然思えない圧倒っぷりで、完全に逆のシナリオになりましたわね!
ダルニチアンがやられ放題に…
ドネアが圧倒的に手数を出していき、チャンピオンを圧倒!たまにダルニチアンが手を出すとドネアの左フックカウンターが飛んできて倍になって帰ってくる始末です、、
今までのダルニチアンの相手というのはダルニチアンの圧力に負け、ズルズル下がってしまったり、ガードを固めるだけになってしまっていたのですが、ドネアは一切下がらないし、打たれたら必ず打ち返していく、という今までダルニチアンが経験したことのないことをやってきたので、ダルニチアンは面を食らった感じですわ!
手を出さなくてもやられる、手を出せばもっとやられるという八方塞がり状態のダルニチアン…
手を出せなくなり、下がるだけになったダルニチアンに観客からは容赦ないブーイングが飛び交います。
強烈な左フックがカウンターでヒット!
そこでしょうがなく飛び込んだダルニチアンに待っていたのは強烈な左フック!
思いっきりカウンターで入ったものですから、産まれたての子鹿になってしまったダルニチアンにセコンドが支えにきて、ここでドネアのTKO勝利となりました。
世界タイトル初戴冠ということと、兄の敵討ちを出来たということで、喜びを爆発させるドネア!周りももちろん喜んでいて、1番喜びを爆発させているのはドネアのお兄さんでした。
倒し方もこれ以上ないくらい衝撃的でしたが、初戴冠やら兄の敵討ちやらのストーリーも乗っかっていて超胸熱の試合でしたわ!
この試合は年間の最優秀KO賞と年間アップセット賞の二冠となりました、すごい!
超一流選手のダルニチアンがなぜこんなにカウンターを喰らい続けたのか?
今まで相手のビッグパンチに対して左フックを合わせにいくなんてことをした選手はいなかったわけです。
ビッグパンチが来たら、危険ですからかわすことを第一に考え、ふつう避けるかガードするかの2択でしたからね。
そこを左フックを狙われちゃあ、ダルニチアンとしてもどうしようもないぜ〜って感じですわ!
続く…